Mの部屋
第2回 設置環境について
加工用のレーザーはやっぱり危険です。万が一ワーク以外のところに当たってしまったら・・・壁、衣服、体、etc・・・
万が一のためにも少しでも安全になるように考える事も大事じゃないでしょうか?

■身の安全

前回に引き続き、今回も「身の安全」について少々・・・

皆さんは、一部のレーザー(アイセーフティーやクラスの低いもの)を除いたレーザー発振時にどのような服装をされていますか?私服でしょうか白衣でしょうか?それとも・・・?まず私服はお勧めしません。レーザーが当たって、台無しになるのはもったいないですから。パリッとしたスーツで見学に来られて、レーザーが当たらないように注意しているんですが、光路にネクタイが垂れ下がって焦げるとかこれって意外とあるんですね。
実験室公開見学日とかに(笑)
私のこれまでの経験はというと・・・
大学時代:炭酸ガスレーザーを使用中にカーテンに向かって発振!
新人時代:クリーンスーツを着ている時に胸にハイパワーのエキシマレーザが直撃!
なれた頃:DPSSのUVレーザーの光学系を調整中にヒジにレーザーが直撃!
さてさてどれが一番燃えたでしょう?
正解は1番目のカーテンです。教授に滅茶苦茶怒られました。(^_^;




防炎製品表示


レーザーが当たると

化学繊維の起毛は一瞬にして燃え広がります。そういったことを、十分考慮されている環境では「難燃性」たとえばジーンズ生地のように、化学繊維でないものなど仮にレーザーがあたっても一気に火がついたりしない作業着などをきちんと着用し部屋の周りも燃えやすいものは一切ありません。鉄板を着込むことはできませんのでまずは「レーザーを衣服に当てない」ことが最重要です。
それよりもっと重要なことは体に直接当てないことです。当たった感想は「痛たっ!熱つ!」まさに貴重な体験(泣)その上でなお不測の事態を想定した策をとられることをお勧めします。