3.細胞感受性の付与
チタンは生体に埋入した際に拒否反応が出ないことから人工関節や人工歯根をはじめとするインプラント材の主流となっている。近年、ナノレベルの凹凸構造が細胞感受性に影響を及ぼすことが報告されているが、チタンは加工性が悪いため、表面制御が可能なナノレベルの加工法の開発が望まれている。これに対して、本加工法は酸化進行や生体親和性低下をもたらす窒化物を生成することなく、微細な凹凸構造をチタン表面に形成することが可能であり、これを形成することで水の濡れ性に異方性を付与することができる。細胞に働く応力が細胞分裂、組織再生に対し強い影響を示すことや、細胞と基板の摩擦が細胞運動に大きな影響を及ぼすため、周期構造を形成したチタン基板に骨芽細胞様細胞を培養すると、[図18]に示すように細胞配向が可能となる。 |

(写真提供 大阪歯科大学 武田助教授)
[図18] 培養4日後の骨芽細胞様細胞 |