Mの部屋
第1回 はじめに
レーザー発振器を開発できるというのは大きな喜びであり試練でもあります。
レーザーは物理の塊なので物理を理解しないと難しいですが、ここではそこな難しいレーザーの開発をのぞき見るコーナーです。

■完成までは遠い道のり

そもそも、レーザー開発に携わる方々にとって最初のプロトタイプが発振する場面に立ち会うことは、大きな喜びであることは想像に難くありません。

その感動を糧にレーザーが期待される応用分野で稼動し使用される方々の生産活動に大きく寄与していくことを願って、全てのレーザー装置は製造されていると考えられます。

一方、熟考のうえに、購入、導入を決定し、実際に使用される側の方々の期待はどのようなところにあるのでしょう。
仕様を満足するのは勿論のこと、一番期待されるのは、ズバリ、"安定性"ではないでしょうか。
どんなに優れているレーザーでも安定性のないレーザーは生産には使用できません。不安定なレーザーで生産を行えば大量の不良品が生産されることが簡単に予想できますよね。
ひょっとすると安定性はレーザーにおいて最も重要な仕様かもしれません。



レーザーの製作は超精密な調整を強いられる
ここでは今世紀に入ってますます安定性を増し様々な産業分野に着実に応用が広がってきています。
次回からはレーザーを例にとってレーザーに期待される安定性について述べてゆきたいと思います。

少し難しい話をしてしまうこともありますがお許し下さい。